【受領者:recipient】


●英語で「受領する」はreceiveです。一般的に「受領する人」という意味
ではreceiverが使われますが、英文契約書では形式的な言い方として、
recipientを使います。一方、開示者はdiscloserです。


●秘密情報の受領者になることは、ある意味、覚悟のいることです。
なぜなら、単純な物品の売買と異なり、秘密保持契約(Non-disclosure
 Agreement)は、相互の信頼関係の上に成立するからです。信頼した
上でお互いが腹の内をさらけだすのですから、その信頼に応えるために、
相応の義務を履行する必要があります。具体的な義務内容は、「英文
契約書なんて恐くない!」で既に解説済みですね。


●契約書中では以下のように使われます。


Confidential information under this Agreement shall mean
 information disclosed for the purpose in question by X
 or Y to the receivingr party (Recipient) as confidential
 information 

これを翻訳すると以下のようになります。

「本契約において秘密情報とは、本目的のために、XYが相手方
(以下、受領者という)に対して秘密情報として開示する情報をいう」